今回はMetaMaskのアプリ版の利用についてお伝えします。
010.と 011.の記事でお伝えしましたが、MetaMaskは暗号資産(仮想通貨)やNFTを保管しておく財布のような働きをします。そして、パソコンのChromeブラウザの拡張機能として使うことが出来ます。
今回のアプリ版のMetaMaskを使うことにより、スマホでもウォレット(財布)の機能を始めとして、OpenSeaの接続も行えるようになります。
スマホのみの運用でしたら、初めからアプリの利用になると思いますが、パソコンも使うようでしたら、まずパソコンの設定を済ませてからスマホのアプリに進むと手順的に良いかもしれません。
この記事は、その流れでご説明したいと思います。
パソコンではすでに、MetaMaskのアカウント開設や設定、OpenSeaでのアカウント開設やMetaMaskとの接続まで進めていることを前提とさせていただきたいと思います。もし、まだでしたら、010.以降の記事を参考に進めていただければと思います。また、初めからアプリでアカウント開設、設定を行われるようでしたら、010.と 011.の記事の流れを参考にアカウント開設できると思います。Chromeでの開設、設定の記事ですが、基本的なところは共通していると思われます。
では、アプリをダウンロードしましょう。正規のアプリを入手するように気をつけたいと思います。
すでに開設したChromeのMeaMaskアカウントからアプリストアに直接進めることが出来れば安心かもしれませんね。
アプリでの作業
アプリを起動させましょう。
初めに表示される画面で「開始」をタップします。
「ウォレットのセットアップ」画面になります。ここで2つの選択肢がありますが、すでにパソコンでMetaMaskを利用していて同じアカウントを使いたいので、上の選択肢を選びます。「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートします」をタップします。
次の画面の説明を読んで下まで表示させた後、「同意します」をタップします。
最新の利用規約の画面になります。やはり画面の説明を読んで下まで表示させた後、チェックボックスにチェックを入れて「同意する」をタップします。
次の画面は「シークレットリカバリーフレーズからインポート」と表示されているはずです。ここで、まず初めの項目にシークレットリカバリーフレーズを入れることになります。パソコンで開設した時にメモした12個の文字を打ち込んでいくわけですが、2次元コードを表示させてカメラで読み込む方法が使えて打ち込まなくても良いようになっています。もちろん手入力で12個打ち込んでも良いですが、その場合には各単語の間に半角スペースを入れてください。
パソコンでの作業
2次元コードの表示について説明いたします。パソコンを起動させます。MetaMaskを開きましょう。MetaMaskのメニューから設定を開きます。メニューの場所は画面の隅っこに表示されている三つの点のところです。設定の中に、「セキュリティーとプライバシー」と表示されているところをタップします。「シークレットリカバリーフレーズを確認」と表示されているところをタップします。「開始」をタップして、二つの質問に答えます。
一つ目の質問「シークレットリカバリーフレーズをなくした場合、MetaMaskは…」という質問でしょうか。もしそうでしたら、答えは「どうすることもできません」をタップします。
「続行」をタップします。
二つ目の質問「誰かにシークレットリカバリーフレーズを尋ねられたら、それがサポート担当者であっても…」という質問でしょうか。もしそうでしたら、答えは「あなたは騙されようとしています」をタップしましょう。
「続行」をタップします。
二つの質問に正解できましたら次の画面になります。ここで今一度パスワードの入力を求められます。入力すると次の画面で「長押ししてSRPを表示します」と出るので長押しします。
シークレットリカバリーフレーズが表示されたと思います。ここで、「QR」と書いてあるところをタップしてみましょう。2次元コードが表示されるはずです。これをスマホのMetaMaskアプリで読み取ります。
アプリでの作業
アプリで「シークレットリカバリーフレーズからインポート」と表示されている画面で、シークレットリカバリーフレーズを入力する項目のところに描かれている2次元コードの絵をタップしてみましょう。カメラが起動しますので、それで読み取ることが出来ます。
カメラが使えないようです
アプリがカメラを使えるように設定する必要があるね。スマホの設定から、アプリにカメラの使用許可を与えよう。
その下には、「新しいパスワード」と書いてありますが、この項目にはパソコンで設定済みのMetaMaskのパスワードを入れます。「パスワードの確認」に、もう一度同じパスワードを入れます。
そして進めますと完了です。アプリを説明するツアーの紹介が表示されます。一通り見ておくと良いでしょう。その後に新機能の紹介があるかもしれません。この機能を使うかどうかは任意でご判断ください。
この時点で、イーサリアム(ETH)の残高が表示されているはずです。パソコンのMetaMaskの残高と同じか確認してみてください。小数点以下何桁まで表示されるかによって若干の違いはあるかもしれません。
続いて、ポリゴン(MATIC)を表示させてみましょう。パソコンの時と同様に、まず設定する必要があります。
アプリの一番上には「Ethereum Main Network」と表示されていると思います。そこをタップします。そうしますと、「ネットワークを選択」という画面になります。 ここで、「ネットワークを追加」をタップしましょう。
「人気」タブのほうに複数の選択肢が表示されるはずです。ここから「Polygon Mainnet」を選びましょう。追加をタップします。次の画面で確認を求められますので、確認後に「承認」をタップします。
ネットワークが追加されますので了解してください。あとはパソコンと同様に、アプリ上部でイーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)を切り替えることが出来ます。ポリゴン(MATIC)の残高もパソコンのMetaMaskと同じか確認してみてください。
ここまでで無事にアプリの設定を終えることができたでしょうか。
できました
OpenSeaにつないでみよう
続いて、アプリからOpenSeaの自分のアカウントにつないでみましょう。
アプリを説明するツアーで紹介されていましたように、アプリからブラウザー機能を使ってインターネット接続が出来ます。その順で進めましょう。アプリのメニューやタブの中からブラウザーに進みます。検索窓が表示されますのでOpenSeaのURLを入れましょう。https://opensea.io/ja ですね。
OpenSeaが表示されましたら、ログインをタップします。パソコンと同じです。OpenSeaへ接続する方法を選ぶ画面になりますのでMetaMaskを選びます。接続を進めましょう。
私の環境では、よくわかりませんがウォレット残高が表示される画面になります。ここでメニューから「再読み込み」します。そうするとOpenSeaの画面になります。
なんでだろう
う〜ん。よくわからない。
続いて、3本線のメニューの中からLanguageに入り日本語表示にします。そして同じメニューからアカウントに進み、上の方にあるプロフィールをタップしましょう。そうしますと、ご自分のOpenSeaのアカウントにつながるはずです。
もしまだご自分のOpenSeaのアカウントを作っていないようでしたら、012.の記事を参考にアカウントを作成してからお試しください。
接続を解除するためには、画面右上に表示されているウォレットアイコンをタップしましょう。青く表示されている「許可」の文字をタップします。「接続解除」の青文字をタップしますと、ログアウトされます。
セキュリティアラート機能
現時点では試験運用のようですが、セキュリティアラート機能を使うことが出来ます。設定方法は以下の通りです。
アプリの「設定」から「試験運用」ページに移動します。そのページには、この機能についての説明がありますので、お読みください。そして「Blockaid」をオンにします。
「続ける前に」と表示されて確認が求められます。「続行」をタップして、しばらくそのまま待ちましょう。
「設定完了」と表示されましたら終了です。
以上でアプリバージョンのMetaMaskについてご説明しました。スマホで運用する場合に必要なアプリですね。外出先で使う際にはセキュリティにも気をつけてください。Wi-Fiを利用する時はセキュリティがしっかりしているか確認してから使いましょう。
投資をしないとしても暗号資産(仮想通貨)にはリスクが伴うから、慎重にね。購入は暗号資産(仮想通貨)販売所での説明を読み込んで勉強してからにしよう。NFTも同じだよ。